〈図解〉新説全国未完成鉄道路線
自分は読書ももちろん好きなのですが
それと並んで鉄道も好きです。
しかし、「乗り鉄」「撮り鉄」「音鉄」の方とはちょっと違う目線でとらえています。
それは名づけるならば「未成線鉄」
鉄道計画がありながら開業しなかった路線を「未成線」と呼びます。
そんな本来できるはずであったのにできなかった路線・・・
終点の車止めの先は一体どうなっていたのか・・・
そんなことを考えるとワクワクします。
そこで今回ご紹介する
<図解>新説 全国未完成鉄道路線――謎の施設から読み解く鉄道計画の真実
- 作者: 川島令三
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/10/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ではそんな「未成線」をすでに設置されている設備から真実に迫っていきます。
まず、表紙から東京都営地下鉄「大江戸線」の計画線が示されています。
大江戸線は都庁前~飯田橋~清澄白河~六本木~都庁前~光が丘の路線でリニアモーターカー方式で運行している地下鉄です。
都庁前から光が丘方面につながっているのは清澄白河方面からの電車であり、飯田橋方面からは折り返しできる構造のみとなっています。
これがなんと世田谷方面に延伸されたのち光が丘につながれ8の字運転を行うという構想があるというのです。
書籍から引用すると
この折り返し線をそのまま伸ばしていくと、光が丘駅への本線とは相当の高低差となり、本線の上下線と立体交差できることになる。事実、都庁前駅から折り返し線の終端をながめると、線路が伸ばせる構造になっている。
さらに
環状線が開通する前に試乗させてもらったことがある。この時案内してもらった東京都の職員に「大江戸線は都庁前から世田谷区方面に伸ばして8の字運転をする構想があるそうですえね」と尋ねると「そういう構想はあります」との返答だった。
と、著者の川島令三氏は述べています。
実際、大江戸線は大泉学園町駅(仮)(大泉学園駅とは違います)まで延伸工事がされています。その後武蔵野線方向へ延伸される構想があります。
武蔵野線方向に行ってしまったら世田谷方面には行けないのではないかと東京北部の地理に詳しい方はお気づきだと思いますがこの大泉学園町駅(仮)を乗換駅にするそうです。
上記のような計画止まりな路線や完全な未成線、かの有名な「大新宿駅構想」にも触れている「〈図解〉新説全国未完成鉄道路線」
鉄道に興味のある方もない方も読まれて損はないと思います。
ぜひ、読まれてはいかがでしょうか?